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常山の蛇と税法の組織

2019年10月16日「水曜日」更新の日記

2019-10-16の日記のIMAGE
孫子の兵法の九地篇第十一に,有名な「常山の蛇」と組織いうのがでてくる。その蛇の名前は「率然」というのだそうだが,まあ,名前はどうでもいい。中国の五つの代表的な山の一つに常山という山があって,その山に住んでいる大蛇である。その大蛇を退治しようとして首を叩くと尾が攻めてき,尾をうつと首が攻めてき,背中の真中あたりをおそうと首と尾とが同時に攻めてきて、どうにも始末におえない大蛇で,軍隊もこのように機能するようにしておかなければならないと、孫子が説いているのだが,税法,特に土地・建物をめぐる譲渡所得税の構成はこのようになっている。したがって、局部だけをみて、そこだけをいくら叩いても,首と尾が攻めてきて、せっかくの節税戦術もあえなくつぶれてしまうことが多い。それで,この第3章では、いささかまわりくどいと思われるかもしれないが,第1節で所得税というものの性質から説きおこし、その中で譲渡所得というものの理解をしてもらってから,第2節で土地・建物を譲渡したときの所得税の基礎と税務計算の基本を具体的に説明し,第3節では節税上の特例を解説し,この章を通読することによって,これらの特例を全体との有機的なつながりの中で理解し、応用できるように配慮した。

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