家族団らんで過ごせる四畳半の一戸建て!

トップ > 元年11月> 21日

アウトレットセンターのリート

2019年11月21日「木曜日」更新の日記

2019-11-21の日記のIMAGE
これらの会社のほとんどは、大手の小売業に普通は製品を販売しているメーカーであるが、 ファクトリー・アウトレットセンターもまた、特別価格で一般客に直接販売するものである。理論的には、かれらが販売するのは、在庫品、サイズの不揃い品、キズあり商品、なかなか 見付けられないファッショングッズである。二五~三五%通常より安い、これらの商品は一般 に早く処分される。アウトレット業界は以前から誕生していたが、目覚しい成長を遂げるのは最近になってや っとである。 この業界の売上は一九九〇~九五年において二倍以上になっているし、一九九七年末では一 二〇億ドル超である。バリュー・リテール・ニュース紙によると、一九八八年一月から九七年 一二月の間、GLA(賃貸総面積)は一三九〇万平方フィートから五五四〇万平方フィートへと増加している。一五年前は、それらの平均面積は約五万平方フィートだったのに、現在では 一八万平方フィートに近い。再び同紙によると、一九九七年一二月までに、米国では三〇〇以 上のファクトリー・アウトレットセンターが存在し、五〇〇以上のメーカーが一三〇〇〇以上 の店舗を経営していた。この分野は既にかなりの成長を経験しているが、一層の成長の余地が ある。この分野は米国の一般小売販売高の三%、一方、面積は米国の全小売施設面積四五〇〇 万平方フィートの僅か一%のみ。アウトレットセンターの単位面積当りの売上はモールのそれとほぼ同じであるのに対し、入 居コストは売上の八~九%。モールの場合は売上の約一二%。これは極めて良い数字で、アウ トレットセンターの魅力を、小売店を希望するメーカーに説明するのに役立つ。開発業者所有 のアウトレットセンターの株式公開が一九九三年の五~一二月に行われ、熱烈歓迎を受けたが、 投資家は近隣ショッピングセンターや地域モールのリートよりもずっと早い成長をこれらのリ ートに期待していた。しかし、一九九四年の初めに、これらのリートのシェアは若干の混迷に 見舞われた。混乱のスタートの後、アウトレットセンターのリートはびっくりするような高利回りを実 現したため、成長について誤解している会社からこの業界は成り立っているのではないか、とか、将来なにか厄介なことが待ちうけているのではないか、とかの疑心暗鬼すら投資家 にもたらした。

このページの先頭へ