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共同ビル建設における従後の床の評価と配分

2020年1月28日「火曜日」更新の日記

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共同ビルにおける床の配分にあたって、どのようにして評価して配分したらよいか。従前の権利の評価をして、従後の床の配分基準が決まった場合、共同ビルであれば、その配分率によって各権利者の持分を表示すればよい。A、Bの配分基準を面積比によるのであれば、Aの持分3分の1、Bの持分3分の2である。共有方式の場合、Aについてみれば、あらゆる階のあらゆる部分について3分の1の権利を有しているのであるから、どの階が価値が高くて、その階のどの部分がより価値が高いかということは問題にならない。価値の高い部分も低い部分も、同じように3分の1ずつの持分を有しているからである。区分所有方式の場合は、それぞれの権利者が区分された特一定の場所を専有することになるので、建設された後の建物の場所の価値の高い低いが問題になる。ビルの中で、同じ300mlの床を取得するとしても、100の価値ある部分の300mと、50の価値しかない部分の300mlとでは、まるっきり違う。タテ割り方式の場合は、それぞれ自分の敷地の上の建物部分を専有するような形をとっているので、すんなりと決まる可能性が強いだろう。ヨコ割り方式の場合に、問題が複雑になる。賃貸ビルの場合、一般に客が一番よく入るのは1階である。つぎが地下1階、2階となり、3階になると客足がガタっと減る。一階になると、客が上がってくるかどうかわからない。それでは、4階以上は事務所にしようかということになる。この商業ビルを階層別に賃貸するとき、その差は賃料の差として、歴然と出てくる。とすれば、だれしも1階が欲しくなるのは当然である。しかし、1階は一つしかない。そうなると、なんらかの調整が必要となる。たとえば、Bはビルの3分の2を取得する権利をもっていたとする。そのとき、1階を自分に譲ってくれれば、全体の面積の2分の1だけでもよい。Bの取得分の6階をAにあげましょうと申し出る。Aは、もともと3分の1しか所有できないのであるが、6階も取得すれば、全体の面積の2分の1を取得できることになる。それでAが承諾すれば、それで話はまとまる。しかし、Aが、「1階はいい場所である、6階をもらって面被では全体の2分の1になった、しかし価値からいったら全体の3分の1に満たないのではないか、そうでなければBが気前よく、こんなにくれるはずはない」などと考え出すと、解決がつかなくなる。そこで、階層ごとの価値を客観的に求めて、正確に配分しようという話になる。

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