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直接税と間接税・内税と外税

2019年10月18日「金曜日」更新の日記

2019-10-18の日記のIMAGE
税は大きく分けて,直接税と間接税とに分類される。所得税・法人税・相続税などのように,税を負担する人と税を納める人とが同一人であるような場合を「直接税」,酒税や消費税のように,税を負担する人と納める人とが異なる場合を「間接税」と分類することが多い(この分類基準には異説もある)。ところで,創設当時は政界に天変地異をひき起こすほどのもととなった「消費税」も,この間接税の一種であるが,その悪評の根源となったところは、物を買うたびにいくらの税金を払わされたかが、はっきりわかる方式にあったようである。18世紀の中頃、すでに,モンテスキューは「法の精神」の中で,このことについて鋭い警告を発しており,これが採用されなかったことがフランス革命の一因ともなっている。「商品に対する課税は人民がその負担を感じること最も少ないものである。何となれば、彼らに対して明示的な請求が行われないから,この税は人民がほとんど支払っていることに気のつかぬほどに巧妙に按配しうる。それがためには商品を売る者が税を支払うようにすることが非常に大切である。商人は自分のためにそれを支払うのでないことをよく知っている。しかも,実質的には支払いをする買手はこの税を価格と混同する。......ヨーロッパには飲料に対してきわめて高い税金を課した王国が二つある(訳注:イギリスとフランス)。一方(イギリス)では醸造人だけが税を払う,他方(フランス)では消費する臣民のすべてに対して無差別にこの税を取る。前者(イギリス)においてはだれも税の苛酷に気がつかぬ。後者(フランス)においてはそれは重税と見なされている。......支払者の頭の中で物の価格と税金とが混同しうるためには,......価格の少ない貨物に対して過当な税を課さないこと。......(そうでないと)......君主はその臣民の持っていた錯覚をさえ奪うことになる。......」

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