家族団らんで過ごせる四畳半の一戸建て!

トップ > 令和2年1月> 31日

階個別の限界建築費

2020年1月31日「金曜日」更新の日記

2020-01-31の日記のIMAGE
一般の工業製品は妊産すればコストが下がるのが、経済の原則である。ところが、建物は面積が大きくなると割高になる傾向がある。平面的に広がる場合も柱や梁を強固にしなければならないのでコストは増加するが、立体的に高層化する場合、単位地盤当りの建物全体の重さが大となり、建物を支えるための基礎工事が大がかりとなり、柱や梁も大となり、建物を支えるための基礎工事が大がかりとなり、柱や梁も太くなる。5~6階建ぐらいであれば鉄筋コンクリート造でもいいが、7~8階建となると鉄骨鉄筋コンクリート造でなければならないというように変化し、建物が高層化すれば、1m当りの建築費は上昇するのが常識である。ところで、このビルを階層別に区分所有しようとして、区分された部分に建築費を分割負担させようとするとき、どういう計算をすればよいか。本文では平均して計算したが、これは正確ではない。1階と7階とは同じコストではないはずである。1階の柱の中にある鉄骨は7階を支えるためのものである。7階がなければ1階の鉄骨も不要だった、とすると、7階部分の建築費は、7階に投入された資材や労務費等の他に7階を支えるために必要となった6階以下の資材・労務費の合計と有効面桜の増減価値を合計したものということになろう。しかし、これは理論ではいえても、実際計算して求めるとなると不可能に近い。だが角度を変えて考えてみよう。6階建の建物とこれに7階をのせた建物の建築費の差は求められるはずであり、その差額が7階部分の限界建築費であり、これを7階部分のコストとして捉えることは可能であろう。

このページの先頭へ