家族団らんで過ごせる四畳半の一戸建て!

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もっと話し合えばよかった

2020年6月30日「火曜日」更新の日記

2020-06-30の日記のIMAGE
施主家族の生活や好み、つくりたい家の希望をじっくり聞いて、敷地の形や日照条件、法的規制、予算枠などの制約とどう折合いをつけるかが設計のむずかしいところでもあり、それゆえにやりがいのある面白いところでもあります。でも多くの設計の中には、「こんなはずじゃなかった」と施主から文句を言われたこともあります。よくよく考えて設計したはずなのに、ポロッと配慮が抜けていたり、良かれと思ってしたことがかえって住みにくい結果となったり。失敗例はあまり表に出ることがなく、いいところばかり宣伝されがちです。でも失敗は次の設計への教訓となって生きることが実は多いのです。そのいくつかをご紹介します。是非参考にしてください。
・...お父さんの書斎が物置になっている
これは思いあたる方がたくさんいるのではないでしょうか。書斎を主寝室の横につくったり、居間の脇につくったり、いろいろ設計しましたが、文筆を職業とする方以外は物置化している場合が本当に多いのです。ゴロ寝してテレビを見ているより、書斎で本を読んでいてほしいという、お父さんに対する理想像が一人歩きしているせいなのか、「書斎イコールお父さんの居場所」で、少しでも早く家に帰ってきてほしいという家族の思い入れ先行のせいなのか、どういう書斎が必要なのか、お父さん本人にも家族にもよく見えていないようです。設計の打合せの時、もっとよく話し合わなければならないことなのでしょう。Sさんの家では、夫がどうしても書斎がほしいと頑張って、玄関ホールの横に机をつくりましたが、数年後に訪ねてみると、机の上には、やはり、うず高く本や雑誌が積み上げられていました。
・...おしゃれな照明では新聞が読めない
部屋のまん中に、電灯が煌々と輝くのではなく、部屋は少し暗めにして、必要なところにフロアスタンドやスポットで光をあてるという照明の方法があります。これは欧米風で、なかなか雰囲気のあるインテリアを楽しめます。

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